COP/MOP1通信 6


◆ COP11・COP/MOP1が閉会

 12月10日午前6時4分、11月27日から開催されていた気候変動枠
組条約第11回締約国会合(COP11)と京都議定書第1回締約国会
合(COP/MOP1)は、京都議定書の運用ルールであるマラケシュ
合意を、遵守制度も含めてすべて採択するとともに、2013年以
降の削減目標と制度設計についてのCOP/MOP決定と、「長期的な
共同行動」についてのCOP決定を採択して終了しました。




◆ 歩み始める京都議定書・・2013年以降にも確かな道のり

 マラケシュ合意がすべて採択されたことにより、このCOP/MOP1で
京都議定書が歩みを始めることになります。1997年のCOP3で京都
議定書が採択されてから8年、ようやく京都議定書が動き始める
たことを心から歓迎したいと思います。
 もうひとつの課題であった2013年以降の削減目標と制度について
は、先進国の2013年以降の削減目標について規定する京都議定書3
条9項にもとづく決定がCOP/MOP1で採択されました。また、途上国
を含むすべての議定書の締約国がこの議定書をCOP/MOP2で検討する
との議定書9条の規定に基づくプロセスを準備することも、議長サ
マリーとして確認しました。
 さらに、条約の締約国会議(COP)で、「長期的な共同行動」に
ついてのプロセスをCOPの決定として採択しました。京都議定書を
批准していないアメリカやオーストラリアを含めてCOPの決定が採
択できたことは評価できます。
 最後は、ロシアが議定書3条9項の検討プロセスのなかで「自主的
な目標」についても明記するCOP/MOP決定を求め、朝方まで議論が
続きました。
 最終的にはディオン議長がCOP/MOP2でロシア提案についても検討
するとして、議定書3条9項のCOP/MOP決定は議長の提案どおり採択さ
れました。


◆ CASA声明発表

CASAは、会議終了後、モントリオールで声明「歩み始めた京都議定書 
2013年以降にも確かな道のり」
を発表しました。


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